-
Q1沖縄都市モノレールの愛称「ゆいレール」と「シンボルマーク」の意味などを教えてください。
A 愛称・シンボルマークについては、沖縄都市モノレール株式会社において、応募期間を平成11年10月1日から10月29日の間として、県内在住者を対象に応募したところ、愛称250点・シンボルマーク258点、合計508点の応募がありました。
選定にあたっては、有識者等5人で構成する沖縄都市モノレール愛称・シンボルマークデザイン選定委員会が行っております。
愛称については「ゆいレール」と決定しております。また、シンボルマークについても、同じく、11月30日開催の沖縄都市モノレール株式会社取締役会において承認されております。
ゆいレールの愛称は浦添市の主婦の方、シンボルマークは西原町の男性会社員の方、お二人の作品です。
愛称「ゆいレール」
選定理由:ゆいレールの「ゆい」は、結いまーるのゆいで、沖縄のモノレールを県民みんなで支えていき、モノレールが地域を路線で結び、人と人とを結ぶというイメージに一致しています。
また、モノレールと「ゆいレール」とごろがよい。「ゆい」はカタカナの「ユイ」ではなくひらがなの「ゆい」がやわらかいイメージです。
シンボルマーク
選定理由:まゆの部分は、モノレールの M を表現しており、右側の跳ね上がる部分は、躍動を表現しています。目はモノレールのタイヤを、口はモノレールの軌道を表現しています。やわらかくやさしいデザインのイメージは、県民に親しまれるモノレールのシンボルマークとして、皆様に愛されることを願っています。
-
Q2ゆいレールは、どんな型式ですか。
A ・線路軌道桁をまたいで、抱えるように走る電車で跨座式モノレールです。
・モノレールは高架で軌道構造物をゴムタイヤで走る鉄道です。
・モノレールの型式には、車両の支持方式によって (軌道構造物)桁の上を跨座式(またぐ)ように走る跨座型の形式と、懸垂型は(鋼軌道構造物) にぶら下がって走る(懸垂式)があります。
・懸垂式は鋼軌道構造物を多く使用しているため塩害を受けやすいので沖縄では、不向きでコスト面でも割高となります。 -
Q3高い所を走るので、下に落ちると大変ですが大丈夫でしょうか。
A ・高品質の3種類のゴム製車輪が車両を支えて安心です。
・高くても心配はありません、車両は軌道桁の上を走る「走行車輪」と軌道桁側面を支えて走る「案内車輪」と「安定車輪」が左右両側に装備されていて安定性を保っていますので、脱線する事はなく安心して利用出来ます。
・品質の良いゴム製の車輪で走るので騒音はしずかで快適な乗り物で電気で走るので大気汚染の心配はありません。
・ゴム製の車輪は定期的に交換して安全性には万全をきしています。 -
Q4軌道系の交通機関の特徴は、定時、定速で走ることにあると思いますが、ゆいレールはどうですか。
A ・道路、河川の上空を高架で走行するので、交通渋滞にも影響なく時間通りに走行する交通システムです。
・お客様は渋滞に巻き込まれることなく、予定どおりに、また計画的に移動する事が出来ます。
・このようにゆいレールは定時、定速で走る快適な乗り物で、交通渋滞のイライラすることもなく、快適な乗り物です。 -
Q5ゆいレールの始発駅から終着駅までの距離や所要時間、車両編成、定員などを教えてください。
A ・ゆいレールは、那覇空港駅 (始点) から、てだこ浦西駅 (終着駅)まで17.0キロメートルを37分結びます。2両編成で定員は165人です。
・この間をバスやタクシーで走ると交通渋滞などでおよそ40分以上はかかると思います。 -
Q6ゆいレールはどこを通りますか。また駅は幾つありますか。
A ・那覇空港駅から那覇市・浦添市を経由し沖縄自動車道に隣接するてだこ浦西駅まで19駅あります
・駅名を上げて見ますと、沖縄県の空の玄関口の、那覇空港駅から、赤嶺駅、小禄駅、奥武山公園駅、壺川駅、旭橋駅、県庁前駅、美栄橋駅、牧志駅、安里駅、おもろまち駅、古島駅、市立病院前駅、儀保駅、首里駅、石嶺駅、経塚駅、浦添前田駅、そして終着駅のてだこ浦西駅となっています。 -
Q7ゆいレールの運賃はどうなっていますか。
A ・運賃は土交通省への申請によって認可されます。
・モノレールの運賃は230円から370円で、割引制度 (定期券、1日乗車券)などがありますので、状況に応じて利用ください。
詳しくは沖縄都市モノレール㈱ホームページをご覧ください。 -
Q8駅舎が高い所にあって、特に身障者やお年寄りに不便だと思いますが、どの様に対応していますか。
A ・全ての駅舎には、地上の歩道や交通広場まで階段と上り専用エスカレーター及びエレベーターが設置されています。バリアフリー化も図っております、お年寄りはもとより、車椅子の方でも安心して利用出来ます。目の不自由な方々が利用しやすいように、誘導ブロックを動線に沿って、券売機前改札口、エレベーター乗降口、エスカレーターの乗降口、男女のトイレ出口まで誘導ブロックが敷かれています。車椅子で乗降しやすいように、ホームと電車の間に乗降時に渡し板がせり上がって段差をなくす (ラクープ) を設置しています。さらに危険防止策として、ホーム監視として常時モニターカメラで監視し安全に努めています。段差解消のため固定式のスロープに各駅順次改修中です。
また3駅(那覇空港駅、県庁前駅、首里駅)には人口肛門保有者専門用の設備「オストミート」 (温水洗浄便座装置) が設置されています。バリアフリーへの取り組みは沖縄都市モノレール㈱ホームページをご覧ください。 -
Q9ゆいレールの乗り方を教えてください。
A ・沖縄都市モノレール㈱ホームページをご覧ください。
-
Q10日本国内には、沖縄のゆいレールの他にどのようなモノレールが走っていますか。
A ・北九州市、大阪府、東京都、神奈川県、千葉県でモノレールが運行しています。
・日本で最初に建設されたモノレールは懸垂式で上野動物園のモノレールが330メー トルで1957年に開業しました。
・本格的に開通したのは1964年に開業した、羽田空港と浜松町駅を結ぶ、跨座式モノレールで東京モノレールが、13.1 キロメートルで都市交通システムとして世界初のモノレールで東京オリンピックに合わせて開業しました。
・その後、1970年に単線で6.7キロメートルの懸垂式で湘南モノレールが大船から鎌倉山まで開業しました。
・更に1988年に懸垂式の千葉都市モノレールの15.3キロメートルが開通しました。
・その後跨座型は北九州都市モノレール、8.8キロメートルを開業し更に大阪レールの 23.8キロメートル、多摩都市モノレールの16.0キロメートルなどが相次いで開業しています。
・ゆいレールは都市交通として全国で7番目の開業となりました。
・湘南モノレール、千葉都市モノレールの他は全て跨座型式で全国的にみても跨座式モノレールが主流になっております。
・詳しくは(一財)日本モノレール協会のホームページをご覧ください。 -
Q11ゆいレールの運転士になるには、どうすればいいですか。
A ・国の資格による「動力車操縦者運転免許」を取得する必要があります。
・モノレールを運転するには、国家資格試験による、「動力車操縦者運転免許」が必要となります。
・沖縄県には、軌道系の交通機関なく、免許取得者がいませんでしたので、このため、モノレール株式会社では、社員から運転士候補者の選考試験を行い、(30名)を採用しました。
・資格者は、沖縄県に本籍を有する者、沖縄に在住する者で、筆記試験、適性検査、面接によって採用しました。
・免許を取得するためには、必要な知識や技能を習得した上で受験に備えなければなりませんが、沖縄にはこれらを習得する養成所がありませんので、このため、養成所がある県外の鉄道会社に受け入れをお願い致しました。
・京浜急行電鉄 (18名) 西武鉄道 (5名) JR九州 (7名) を各社にお願いして10ヶ月にわたる研修を受けて運転士の養成を行ない無事資格お取得しました。
・沖縄都市モノレールとして、全国で初めての女性5名のモノレールの運士が誕生しました。
・運転士自社養成について(沖縄都市モノレール㈱)平成31年の浦添延長区間開業(首里駅~てだこ浦西駅4.1km)に向けて、平成24年度より県外鉄道会社への運転士養成の外部委託をせず、自社での動力車操縦者運転免許の取得を目指し学科講習及び技能講習を開始しました。
免許取得には内閣府沖縄総合事務局運輸部実施の試験(筆記・技能)に合格する必要があり平成24年度の1名合格から令和4年度までに47名が免許を取得しモノレールの安全・安定運行を支えています。また、令和4年12月より新たに3名の運転士候補生を養成しています。
【参考】
1,運転士自社養成の導入経緯等について
〇浦添延長事業に伴う運転士増員について、特許申請時の計画では外部委託で養成し、平成28年度より4名、平成29年度4名、平成30年度5名と順次増員し計13名を養成する予定でしたが、養成段階で「養成のノウハウ蓄積」「プロパー従業員の人材育成」「コスト削減」を目的として自社養成を導入しています。
〇運転士は平成14年の第1期生から第23期生までおり、自社養成は第10期生からで、令和4年12月養成開始の3名は第24期生となります。
〇モノレール事業者の自社養成は千葉都市モノレールが先駆けとなり、跨座式モノレールとしては、ゆいレールが初となります。
2,国家試験について
〇 動力車操縦者運転免許は、地方運輸局(内閣府沖縄総合事務局含む)が年2回(9月、3月)実施する試験(筆記試験及び技能試験)を受検して取得する。
* 内閣府沖縄総合事務局の主管部署は運輸部車両安全課。
* 県外大手民鉄は、国土交通省が基準を満たした養成所を設けて試験免除。 -
Q12ゆいレールの開通によって、 どの様なことが期待できますか。
A ・モノレールの開通よる市街地の交通渋滞の緩和、地域活性化と経済的効果が期待される。
・駅を中心とした沿線地域の活性化や新たな街づくりと人と人との交流の場が形成し確立する。
・バスやタクシー等、交通結節点におけるスムーズな交通の連絡によって、人々の移動や行動の範囲が大幅に拡大される。
・観光客の利用によって観光産業の振興にも貢献し、また経済的発展にも寄与する。 -
Q13沖縄都市モノレール株式会社はどんな仕事をしていますか。
A ・ゆいレールの安全な運行管理や事業の円滑な運営を行っています。 ・沖縄都市モノレール株式会社は一般の株式会社と異なり、沖縄県、那覇市、沖縄公庫と民間企業の共同出資によって設立された第三セクターの会社組織で1982年(昭和57年)に設立された株式会社です。(延長事業で浦添市も出資)
・モノレールの全体的な整備は、国、県、市、沖縄都市モノレール株式会社が一体なって行っております。すなわち (インフラ部、モノレールが走行する軌道構造物など) は、国、県、市が建設し、沖縄都市モノレール株式会社は、車両、変電設備、電車線路、信号通信、駅施設整備などを施工し開業後の事業運営等を行います。なお、インフラ部は国庫補助金による施工となっています。
・沖縄都市モノレール㈱は鉄道事業法の規定に基づき、モノ社の安全管理規定を定めています(国へ届出義務)「安全の確保は輸送の生命である」を柱に、輸送の安全を確保するために遵守すべき事業の運営の方針、事業の実施及び管理の体制、方法を定め、安全管理体制を確立し、輸送の安全水準の維持及び向上を図ることが目的です。
この規定に基づき、具体的には毎年度の安全報告書の公表、安全管理体制(各責任者と役割権限)整備、安全統括管理者の選任及び解任、事故防止対策の検討を行うための「安全対策委員会」の設置、輸送の安全に関する内部監査、運転士の資質等の沖縄総合事務局への報告、軌道係員職制規定や服務規程の制定などがあります。
・秋の交通安全運動(9月)や年末年始輸送安全総点検(12月)では各職場に、社長以下幹部が出向き職場巡視を実施。各部署は取り組みを報告し、幹部からの訓示を受ける。非常参集訓練では、各自の出勤時間帯に合わせ、自宅から徒歩や自転車により、それぞれの参集場所(本社あるいは最寄り駅)まで移動する訓練も行っています。異常時総合訓練では深夜から早朝にかけ、営業運転終了後に実車両を使って災害などを想定した総合訓練を実施。対策本部が設置され社長以下幹部が集結し、連絡や対処方法手順などの確認が行われる。その他、各部署において定期的な訓練が実施されおり、年度末の安全対策委員会で翌年の教育や訓練の計画が承認されます。 -
Q14ゆいレールの駅舎のタイプを教えてください
A ・駅舎の一つのホーム方式は「島式ホーム」で、二つのホーム方式は「相対式ホーム」です。
・ゆいレールの駅は19あり、駅舎によって一つのホームからなる、島式ホーム駅と、二つのホームからなる相対式ホーム駅があります。
・ホームが中央にある島式駅舎は左右両側を上り線路と下り線路に電車が発着するホーム構造になっています。島式駅舎は14駅あります。「那覇空港駅、赤嶺駅、小禄駅、奥武山公園駅、県庁前駅、美栄橋駅、牧志駅、安里駅、市立病院前駅、儀保駅、石嶺駅、経塚駅、浦添前田駅、てだこ浦西駅」です。
・相対式駅舎は、上り専用ホームと下り専用ホームに二つに分かれていて、相対するホームとホーム関で電車が発着する駅舎となっています。相対式駅舎は5駅あります。「壺川駅、旭橋駅、おもろまち駅、古島駅、首里駅です。
特定非営利活動法人
沖縄県都市モノレール
延伸・利用促進協議会