ゆいレールはどんな様子?

ゆいレールの運行

那覇空港駅からてだこ浦西駅間延長約17km19駅を、始発(てだこ浦西駅)は朝5時20分、終電は夜11時30分発で、ラッシュ時には約4分ヘッドで運行しています。平日264 便・土休日202便(2023.11時点)ワンマンATC運転です。お客様の利用者数は最近(2023.11時点)日約5万人で推移しており、コロナ禍前(2019年)の日5万5千人ま で回復途上です。(2019年は年間2千万人を超えています。2022年は年間1515万人) 運行運営は沖縄都市モノレール(株)があたっています。沖縄県や那覇市等が出資する第三セクターでモノレール運営のために設立されました。車両は2両1編成を基本とし全23編成(うち新造3両編成車両は2編成)で、1000系は日立製作所製造です。乗客数の増加に対応するため3両編成化に取り組んでいます。(新造3両編成車両は令和5年8月に運行開始しました)

モノなび沖縄 – 沖縄都市モノレール観光ガイドマップ (yui-rail.co.jp)

駅や沿線をエリアごとに紹介し、ゆいレールの旅おすすめモデルコースや乗車ガイド、お役立ち情報など(日本語含め7か国語)情報満載の必見サイトです。

ゆいレールの3両編成化

  • 撮影:仲村喜代志
  • 撮影:屋比久潤
  • 撮影:山内昌智

    外国人観光客の増加なども相まって乗客数も徐々に増加し、2019年に引き続き2023年の那覇大綱引祭では日8万人を超えるお客様が利用しました。朝夕のラッシュ時には混雑し、将来的にも輸送力の増強が必要との要望に対応するため、3両編成化を推進中です。3両編成車両の新造に加え、駅のホームドア改修・増設、新車両基地の建設などが進められ、令和5年8月10日(開業20周年記念日)には2編成の3両編成車両が運行を開始しました。令和7年ごろまでに3両編成車両を9編成まで増備し2両編成車両と併用して、日10万人台の輸送力となり、快適な輸送環境が提供される予定です。3両編成車両の定員は251人で将来の路線延伸にも十分な輸送力として期待されます。

    ゆいレールを伸ばすって!?

    ゆいレールの延伸構想

    ゆいレールの延伸構想は、平成13年11月の沖縄県都市モノレール建設促進協議会の要望書にある沖縄市方面延伸と糸満市 方面への延伸構想に始まります。平成14年11月には「沖縄都市モノレールの延伸構想に関する提案書(監修:琉球大学名 誉教授・工博 上間清)(初版)が発行され、首里駅から西原入口、真栄原交差点、長田交差点まで7.6km区間の具体的な検討 がなされています。その後、てだこ浦西駅から琉球大学までの延伸計画を提案するなどして、現在は中部方面、南部方面に加 え環状線の構想なども追加され、次の図面に示す複数ルートを提案しています。

    モノレール南伸構想

    人口増加が著しく、開発発展を続ける豊見城市から糸満市までを結ぶルートです。
    県道に沿う計画で、奥武山公園駅~海軍豪・空手道会館~豊見城市役所~名嘉地~豊崎~糸満市役所を結びます。(文責:構想研)

    モノレール環状構想

    最もわかりやすく、利便性の高いルートは環状線でしょう。東京のJR山手線や、大阪の環状線は解りやすく便利ですよね。
    那覇市をぐるっと一回りする、那覇第二環状線のような路線で、環状線は如何でしょうか。
    てだこ浦西から西原~与那原~南風原~旭橋までで、那覇市の外側をぐるっと一周します。(文責:構想研)

    那覇市内・浦添市内のモノレール構想

    那覇市内で環状線を形成する那覇環状(安里~新川~真玉橋)や西環状線(古島~安謝~若狭~軍港~空港)も便利な環状線ですね。
    また、浦添西地区ルート(浦添前田~大平~城間~西海岸道路~安謝)も利便性が高い路線ですね。将来は那覇空港新ターミナルへも展開したいルートです。(文責:構想研)

    那覇市と沖縄市間のモノレール構想

    50年前の本土復帰時点から、県都那覇市と沖縄市の二つの中心市街地を中心に発展してきた本島中南部です。那覇市と沖縄市間の自動車交通に伴う渋滞は大変ひどく、これを軌道系交通機関で改善する構想は復帰当時から考えられ、言い換えれば激しい交通渋滞を50年も我慢し、これからも我慢しなければいけないと言えます。(宜野湾市付近の断面交通量は日当たり26万台に及びますR58BP・R58・R330・29号・EXPWY・R329 )
    早い機会に、那覇~沖縄市間の軌道系交通機関の導入を図り、費用対効果など課題解決の見通しを待って名護までの延伸とする計画でもいいのではないでしょうか。
    また、名護までの鉄軌道計画とは別に、現在の都市モノレール(ゆいレール)を沖縄市まで延伸する計画を推進し、道路交通渋滞の緩和や、新琉大病院、ライカム、アリーナやこどもの国を結び利便性の向上と観光需要を呼び起こす構想は如何でしょうか。(文責:構想研)

    鉄軌道計画について

    平成22年(2010年)に沖縄21世紀ビジョン(2030年を目途とする将来の沖縄の姿と実現に向けた基本構想)が策定され、中南部都市圏を縦貫し北部圏域に至る鉄道やLRTなど軌道系の新たな公共交通システムの導入を、課題への対応として掲げています。ビジョンを受け平成24年策定の「沖縄県総合交通体系基本計画」において、那覇と名護との移動時間を1時間とする圏域構造の構築が位置づけられました。県は平成26年から鉄軌道の構想段階における計画案づくりを進め、平成30 年に計画書を取りまとめました。
    一方、内閣府においても平成22年から「鉄軌道をはじめとする新たな公共交通システム導入可能性検討に向けた基礎調査」をはじめ「鉄軌道等導入課題基礎調査」を継続して調査・研究を行っています。(文責:構想研)

    鉄軌道計画との整合について

    沖縄21世紀ビジョンに掲げる「中南部都市圏を縦貫し北部圏域に至る鉄道やLRTなど軌道系の新たな公共交通システムの導入」は具体的に「沖縄県総合交通体系基本計画(R4)」において、那覇と名護との移動時間を1時間とする圏域構造の構築 として位置づけています。
    南北縦貫鉄軌道の一部として中南部都市圏の軌道系交通機関を位置づけ、そのフィーダー交通をモノレールの環状線等とし て想定していると理解しています。
    かねてよりNPO法人が掲げる、中南部都市圏の軌道系交通機関の導入は、那覇~名護間の南北縦貫鉄道の導入を待たなけれ ば実現しない計画となっているようです。(文責:構想研)

    ゆいレールゆんたく座談会